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マンションの中で、
木のぬくもりに包まれる暮らし。

マンションだから、風が通らないのは仕方ない。
マンションだから、木の心地よさは諦めるしかない。
そんな「当たり前」を、私たちは変えたいと考えました 。

香川県高松市にオープンしたモデルルーム「KOTO(コト)」は、フィンランド語で“おうち”や“すみか”を意味します 。
私たちが目指したのは、単なるリノベーションではなく、「マンションを、木の家として再定義すること」です 。

昭和46年の創業以来、宮大工をルーツに持ち、木と共に歩んできた関元工務店 。
私たちが考える「豊かな暮らしの器」としての住まいを、この場所に形にしました 。

 

なぜ、このモデルルーム
「KOTO」をつくったのか

― 売るためではなく、これからの暮らしを「確かめる」ために

このモデルルーム「KOTO」をつくった理由は、とてもシンプルです。
それは「売るため」ではなく、私たちが信じる設計の力を、自分たち自身の手で「確かめる」ためでした 。

多くのマンションは、効率を重視した画一的な構造により、風が抜けない、湿気がこもる、奥が暗いといった、暮らしの質を損なう課題を抱えがちです 。
私たちは、それらを「マンションだから仕方ない」と諦めるのではなく、宮大工をルーツに持つ技術と知恵で、どこまで豊かな「暮らしの器」に変えられるのか、その可能性を追求しました 。

― マンションの弱点を強みに変える「川の字動線」

「KOTO」の設計思想の中核をなすのが、住戸の南側から北側へ向かって3本の並行な通り道をつくる「川の字動線」です 。
これにより、マンション特有の「空気の淀み」を根本から解消します 。

【動線1】プライベートを風が抜ける道
リビングからウォークインクローゼット、そして寝室へと続く道です。
プライバシーを守りながらも、朝一番の澄んだ空気が寝室まで届く環境を整えました 。
【動線2】住まいの中心を貫く空気の道
バルコニーから廊下を通って玄関へと抜ける、住戸全体のメインとなる通り道です。
重い空気の流れを断ち切り、住まい全体が深呼吸できる状態をつくります 。
【動線3】家事と湿気対策を兼ねた実用的な道
キッチン、洗面、浴室、そして窓へと抜ける動線です。
家事の効率を高めるだけでなく、マンションで最も湿気がたまりやすい水回りを常に換気し、清潔に保ちます 。

これら3本の「川」が並行に流れることで、住戸全体の空気が常に循環し、エアコンに頼りすぎない心地よい温熱環境が生まれます

― 五感を癒やし、年月と共に育つ素材

マンションであっても「木の家」の心地よさを実現するため、私たちは自然素材と手仕事にこだわりました

素足で過ごす喜び:
床材には柔らかな杉を使用。コンクリート特有の冷たさを和らげ、冬でも素足で歩きたくなる温もりを届けます 。
呼吸する壁:
調湿効果のある珪藻土の壁が、室内の湿度を一定に保ち、カビや結露の不安を解消します 。
地元の記憶を刻む:
玄関土間には、香川県特産の「庵治石(あじいし)」を採用。外と内をゆるやかにつなぐ「間」をつくり、地域に根ざした住まいを表現しています 。

また、吉村障子をアレンジした建具や大工造作のキッチン、可変性のある家具を組み合わせることで、10年後、20年後のライフステージの変化にも柔軟に寄り添います 。

― 地域と共に歩む、四代にわたる信頼

関元工務店について

関元工務店の創業は昭和46年ですが、そのルーツは四代にわたり続く宮大工にあります 。
初代が約90年前に高松市内で建てたお寺の庫裏が今もなお大切に使われているように、私たちの仕事は「建てて終わり」ではありません 。

「この家でよかった」と、20年後も思っていただけるように 。
派手なデザインやスピードを追うのではなく、誠実に、長く付き合える工務店でありたい。

その想いを、ぜひ一度「KOTO」で見届けていただければ嬉しいです 。

動画で見る「KOTO」

文章や写真だけでは伝えきれない想いを、動画でご紹介しています。
00:53 | 高松の特産「庵治石」が演出する玄関。
04:51 | 吉村障子の考え方。
11:20 | エアコンに頼りすぎない「川の字動線」が生む、魔法のような風。

リノベーション前と、今

― 同じ部屋でも、ここまで変わる暮らし

Before / After 比較で見るポイント

間取り
Before|細かく区切られ、閉じた空間
After|視線が抜け、家族の気配がつながる

素材
Before|量産建材中心
After|無垢材・自然素材を活かした仕上げ

温熱環境
Before|冬の足元の冷え、部屋ごとの温度差
After|断熱改修により、家全体が安定した快適さ

過ごし方
Before|部屋ごとに分断された暮らし
After|自然と集まり、長く過ごせる空間へ

Before

よくあるマンションの、よくある悩み

リノベーション前のこの部屋は、築年数相応の、ごく一般的なマンションの間取りでした。

部屋は細かく仕切られ、光や風が奥まで届きにくい。
冬は足元が冷え、どこか閉塞感を感じる空間でした。

「マンションだから仕方がない」
そう受け止められてきた、多くの住まいが抱える状態だったと言えるかもしれません。

After

空間も、空気も、暮らし方も

壁を取り払い、
視線と光が奥まで抜けるLDKへ。

床や天井、造作家具には無垢材を用い、触れたときの感覚や、時間とともに変化していく表情まで意識しました。

断熱改修を行うことで、夏は涼しく、冬はあたたかい。
部屋ごとの温度差も少なくなり、家の中で過ごす時間が、より穏やかなものへと変わっています。

変えたのは、間取りや素材だけではありません。
暮らしの質そのものです。

「KOTO」で過ごす、一日

―朝|静かに始まる一日

カーテン越しの光が、
部屋の輪郭をやさしく浮かび上がらせる。

まだ何もしていないのに、
空気だけが、すでに整っている。

布団から出て、
床に足を下ろす。
冷たさはない。
だから、ためらいもない。

この家では、
朝に「気合い」がいらない。

ただ、起きて、歩き出すだけでいい。

昼|風が、道を知っている

窓を少しだけ開ける。
すると、風が迷わず入ってくる。

止まらない。
ぶつからない。
どこかへ、抜けていく。

料理の匂いも、
洗濯の湿り気も、
言葉にする前に、消えている。

何もしなくても、家が勝手に呼吸している。

それだけで、今日の家事は少し軽い。
風そのものが、暮らしの一部に。

―夕方|家族が集まっても、余白が残る

人が増える時間。
声も、足音も、重なってくる。

それでも、空間は騒がしくならない。

視線は遠くまで伸び、
居場所は、自然に分かれる。

話す人。
聞く人。
黙っている人。

誰かの存在が、
誰かの邪魔にならない。

この距離感が、
いちばん贅沢なのかもしれない。

―夜|一日を、そっとほどく

灯りを落とすと、
家の輪郭が、静かになる。

浴室に足を踏み入れる。
音が、柔らかい。

湯気の向こうに、
昼間の気配は残っていない。

急ぐ理由も、
考えることも、
ここには連れてこなくていい。

今日という一日が、
ゆっくり、ほどけていく。

眠る前に、
「まだ起きていたい」と思える夜。

モデルルームの見どころ 

― 暮らしの背景にある、設計の思想

エアコン1台で整う、家全体の空気

リビングに設置したエアコン1台で、
住まい全体を冷暖房する全館空調の考え方を採用しました。
部屋ごとの温度差をできるだけなくし、どこにいても、身体に負担の少ない環境を目指しています。
機械に頼りすぎず、暮らしに静かに寄り添う快適さです。

断熱改修がつくる、やわらかな室内環境

マンション特有の温度ムラの原因は“熱が抜けやすく溜まりやすい構造”です。
そこでウッドファイバー断熱+内窓で熱の流れを整えました。
結果として、住戸全体の温度差が少なく、
エアコン1台でも穏やかに保たれる環境になります。

自然素材で整える、五感にやさしい空間

床や壁、細部の仕上げには、吉野杉、珪藻土、庵治石などの自然素材を使用しました。
見た目の美しさだけでなく、触れたときの質感や、空気の感じ方まで含めて、心と身体が自然にほどけていくような空間を目指しています。

デザインと機能を両立する、開口部の工夫

建具や開口部は、視線や光、風の通り方まで細かく検討しています。
閉じれば落ち着き、開ければ空間がつながる。
暮らしのシーンに合わせて表情を変える、静かな仕掛けです。

「川の字動線」が生む、風の通り道

エアコン1台で全室を冷暖房するマンションリノベーションの全館空

間取りは、南から北へ風が抜ける
三本の通風経路を意識した「川の字動線」。
設備だけに頼らず、自然の風を取り入れることで、
住まい全体を心地よく保つ工夫を施しました。

物件概要 

築年数      約34年
構造       RC工法
リノベ面積    68.27㎡(20.65坪)
工期       約5か月 

モデルルーム設計

小谷 和也 

マスタープラン/小谷和也設計室 
小谷 和也

1975年生まれ。国産材の注文住宅を手掛ける地場工務店にて木の家の設計に取り組む中で、自身は戸建てに住んだことのない団地世代であり、土地価格に予算のほとんどを取られる都市部での注文住宅の理想と現実にジレンマを感じる。2006年に独立後、中古マンションを国産材を使った木の空間に変える『木のマンションリノベーション』を提唱。 無垢材を床に使う際の遮音性能確保やマンション特有の結露、カビ対策、断熱改修にも取り組み、関西・関東で幅広く設計活動や講演、社内研修などを行っている。 
近年はデンマークを中心とした北欧家具コレクター、また「たためる家具収集家」として執筆活動も行う。オリジナルデザインのたためる家具や雑貨、建材も開発中。 

正直にお伝えしたいこと

―木のある暮らしは、万能ではありません。

  • 無垢材は、キズがつきます。
  • 湿度や季節で、表情が変わります。
  • すべてのマンションで
    同じことができるわけではありません。

それでも私たちは、その変化も含めて「暮らし」だと考えています。

メリットも、デメリットも、見学の際にすべてお話しします。
まずは、体感してみてください
この部屋は、「説明するため」よりも、「感じてもらうため」の空間です。

写真や動画で悩み続けるより、一度、実際に立ってみてください。

完全予約制

「まだ依頼するか決めていない」という方でも大丈夫です。
見て、触れて、相談してみることで、ご自宅の改善点が自然と見えてきます。

リノベーションのイメージづくりの一歩として、ぜひ一度ご来場ください。

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